これでOK!傷みやすい菊芋を保存する5つの方法

※この記事は2020年01月29日に情報追記いたしました。

 

菊芋(キクイモ)の保存方法

この記事ではこれから菊芋を買おうとしている人が悩むポイントの一つ、「保存方法はどうすればいいの?」についてお伝えしていきます。

菊芋の糖質には、でんぷんが含まれていないので低糖ダイエットなどで人気ですよね。

しかし普段から料理であまり使わない菊芋だけにどれくらい日持ちがするのか気になるところですよね。菊芋には大きく分けて5つの保存方法があるので順に紹介します。

生の菊芋は常温でどれくらい日持ちするのか?

一般的に根菜類はキャベツ・レタスなどの葉野菜やキュウリ・ピーマンなどの果野菜と比べて長持ちすると言われています。

例えば保存がきく野菜の代表格としてジャガイモが挙げられ、その保存期間は常温では4ヶ月ほど。冷蔵保存も3か月ほど持ちます。

他にもカボチャであれば常温で3ヶ月近くも持ちますし、タマネギは2ヶ月前後も持ちます。 ということは菊芋も根菜類なので日持ちがすると思われがちですが、実はそうではありません。

菊芋は根菜類ですが、生のまま常温で保存すると冷暗所に置いていたとしても、長く持ちません。収穫してから1週間も放置しておけば干からびて柔らかくなり、さらにカビが生えてしまうこともあります。

もし菊芋を水洗いをしてしまった場合にはさらに保存がきかなくなるので注意が必要です。また、常温で保存をするときに室温が15度以上になると発芽することがあるので、なるべく冷暗所に置いておきましょう

また発芽した芽に毒性があるのかとお問い合わせをいただきますが、毒性はありませんのでご安心ください。しかし下処理の時点で赤くなっているところや芽を取り除いて食べることをおすすめします。

少し脱線してしまいましたが、このように菊芋はとても日持ちさせづらい野菜で、一般的な野菜と比べてもかなり保存が難しいと言われています。せっかく菊芋を購入しても保存ができなければ使いづらいですよね。適切な保存方法を知っていればどれくらいの量、菊芋を購入すればよいかもわかるのでまずは冷蔵保存から確認していきましょう。

菊芋を冷蔵保存するとどれくらい日持ちする?

菊芋は常温保存には向いていないとお伝えしました。一般的な野菜であれば冷蔵保存をすれば2週間前後は持つと言われています。では菊芋の場合はどうでしょうか。
残念なことに菊芋は冷蔵庫で保存しても長くは持ちません。なので、他の根菜類のように保存期間が長いと思って大量に菊芋を購入してしまうと、ほとんど腐らせてしまう可能性があるのです。冷蔵保存しか考えていない場合は長く見積もって1週間以内で食べ切れる量を購入することをおすすめします。
また、冷蔵保存をする際にもなるべく菊芋は洗わずに泥がついた状態で軽く水で濡らした新聞紙にくるんで入れるようにしてください。

菊芋は冷凍保存でどれくらい日持ちする?

冷蔵保存であまり長持ちしないなら今度は冷凍するとどうでしょうか。結論からお伝えすると菊芋は冷凍すればある程度の期間持たせることができます。他の野菜と同様冷凍の方が常温より圧倒的に利用がしやすいですよね。

冷凍する際は、菊芋の皮は非常にうすいため先に皮をむいて冷凍してください

ただ、冷凍保存の際にも注意点がいくつかあります。まず、一度冷凍した菊芋は生食には向きません。冷凍することで菊芋の細胞が壊れ、生で食べた時のようなシャキシャキ感が失われるからです。

また、解凍するときにどうしても雑菌が再活動を始めるため、鮮度が急激に落ちてしまう可能性もあります。ですので、冷凍した菊芋は解凍後に生ではなく、必ず加熱して食べるようにしてください。

なお、解凍した菊芋を料理に使用せず余ったとしても再度冷凍しないようにしましょう。冷凍と解凍を繰り返すと品質が悪化するだけでなく、食中毒のリスクも上がるため必要な分だけ解凍して調理してください。

菊芋を土中に入れておけば長期間保存できる

根菜なのに保存期間が短い菊芋を日持ちさせる方法がありました。それは菊芋の土中保存です。よくジャガイモやサツマイモなどで使われる土中保存はその名の通り野菜を土に埋めて保存すること。冷蔵や常温で保存するより圧倒的に長く日持ちするんですよ。もし菊芋を土中に入れて保存する場は、ビニール袋などにいれて保存してくださいね。

なんでもジャガイモは土中保存すると半年ほども持つのだとか。菊芋も土中保存をしておけば冬を越せると言われています。

ただ、地面が凍ってしまうほど寒い地域では土中保存をする際にも注意が必要です。地面が凍ると菊芋まで一緒に凍ってしまうため品質が一気に悪化してしまいます。ですので、凍結が気になる場合は寒くなる前に菊芋を掘り起こして、別に用意したプランターに土を入れて保管しましょう。
なお、菊芋は鮮度が失われるほどイヌリンが減ってしまうのでイヌリンを目的に菊芋を食べたいと思っている方はなるべく早めに食べてしまうようにしてください。

 

菊芋は乾燥させて保存するのもあり

菊芋は乾燥させればかなり長期間保存することができます。

一般的に菊芋チップスとも呼ばれており、乾燥させてしまえば年中好きな時に好きなだけ水で戻して菊芋を楽しめるのです。またしっかり乾燥させれば粉末機で粉末野菜にし、パウダー状にするのも料理に使いやすいのでおすすめです。

ただ、やはり生で食べるようなシャキシャキ感は失われてしまうので、炒め物や汁物、炊き込みご飯などにするのがよいでしょう。
乾燥させた菊芋は確かに便利ですが、保存の仕方には若干の注意が必要です。あくまでも乾燥させておくのが大事なので、湿気の多い場所に置いていたり、全く何もカバーをせずに保存しておくとカビが生える可能性があります。乾燥させてた菊芋は密閉できる容器や袋に入れておいて、冷蔵庫や冷暗所など涼しくて湿度が低い場所で保存しておきましょう。

菊芋は漬物にしても保存できる

日本は昔から野菜を漬物にして保存する文化があり、菊芋も他の野菜と同じように漬物として保存ができます。粕漬け、味噌漬け、塩漬けなど様々な漬け方があり、お好みの方法で漬けて構いません。菊芋を漬物にする場合はおおよそ1~2ヶ月ほど漬けることが多いため少し手間がかかりますが、意外と日持ちがしないのがデメリットです。1~2ヶ月漬けておいても品質の悪化が早いため、1週間以内、できれば3日以内には食べきってしまいたいところ。さらに長期間保存したいときには冷凍保存するしかありません。菊芋が酸っぱくなってきたり、糸を引いていると雑菌が繁殖している可能性が高いので品質管理にはくれぐれもご注意ください。
なお、きちんと漬物を管理していれば菊芋でも4~5ヶ月持つと言われていますが、とても手間がかかり、知識や経験が必要になるので一般の方には向いていないかもしれません。

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結果

基本的に菊芋を長く保存したい場合は、手間やコストを考えると土中保存冷凍保存おすすめです。
なかなか土がない家庭も多いので、冷凍での保存が一般的かと思います。

菊芋は11月頃から3月頃までしか収穫できず、収穫したときから
食後の血糖値を下げるイヌリンが減少してしまうため、安定的に血糖値の上昇を抑える目的で摂取される方には、サプリがおすすめです。

 

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菊芋サプリを検討する場合は、原料生産地や添加物まで確認し安全面もチェックしましょう。


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