菊芋(キクイモ/きくいも)の基礎知識
ひとくちに菊芋と言っても健康のための情報を知りたい方もいれば、栽培方法、料理について、美容や運動などについて調べている方もいらっしゃるでしょう。
そんな菊芋についての情報を探しているあなたと同じように、「きくいもとはなんだろう?」と思い、インターネットで菊芋に関する情報をひたすら探していました。しかし菊芋について情報を網羅しているサイトは見つからず。食べ方や成分について軽く紹介しているようなサイトばかりで落胆した、とのことでした。そんな時に菊芋について幅広く、かつ詳しく書かれているサイトがあればどんなに便利だろうか、と思い菊芋に関する総合サイトを立ち上げることになったのです。本サイトはキクイモの良いところや不便なところも含めて余すところなくご紹介しておりますので、菊芋の情報を探している方のお役に立てればと思っております。
菊芋が注目されています
テレビ番組で特集されたのをきっかけに、菊芋は今まで何度もメディアで取り上げられてきました。メディアの特集では特に中性脂肪や血糖値に焦点が当てられることが多く、菊芋と健康の関わりに大きな注目が集まっています。
今や自分の健康状態を気にする人の目に、菊芋はとても役立つ食材だと映っていますが、実は今までほとんど知られていませんでした。戦時中、菊芋は非常食として活躍していたため日本人になじみの深い食材でしたが、日本が豊かになるにつれ、他の食材が好んで食べられるようになり、次第に人々から忘れられてしまったのです。
戦後から最近まで数十年、日の目を見なかった菊芋は国内の一部の地域では食べ続けられてきました。ある時、この地域の方々がとても元気がよいという情報が注目され、テレビ番組が調査したところ普段から菊芋を食べていることがわかったのです。それが菊芋に注目が集まったきっかけでした。
菊芋が注目されている理由
菊芋(キクイモ)が注目されているのは「イヌリン」が豊富に含まれているからです。しかも他のイヌリンを多く含む食材に比べて、菊芋は圧倒的に多くのイヌリンを含んでいます。そのためイヌリンを効率よくとるには菊芋はぴったりな食材なのです。
また、菊芋のイヌリンは腸内でゲル状になり、食後血糖値の上昇を抑える働きがあるため、糖を気にしている方から大注目されています。また、菊芋に含まれるイヌリンは特殊で、食べた後に腸で吸収されることなくそのまま排出されるため余計なカロリーをとる心配がありません。菊芋自体が低糖質な食材であることもうれしいポイントのひとつです。
その他にも菊芋を食べることのメリットは様々あるため、本サイトでは菊芋のイヌリンやその他成分をはじめとした菊芋と健康の関係についてもご紹介しています。
菊芋とは
菊芋はキク科ヒマワリ属の植物で、キクやヒマワリに似た花を咲かせ、塊茎(根の部分)は大きく育ち、これがキクイモの可食部分になります。菊芋はとても大きく育ち、背の高さは2~3m。周囲50cm~1mに葉を広げます。2月から4月にかけて植えられ、9月ごろには花が咲き、収穫は11月から3月あたりです。
原産地はカナダ東部、原住民のトピナンブ族が食料として菊芋を利用していました。彼らが食べていた菊芋に目をつけたヨーロッパ人が母国へ持ち帰り、1600年代から欧州で本格的に菊芋が栽培されることに。日本へは1800年代後半の幕末から明治初期にかけて持ち込まれ、栽培方法の研究が進みました。
菊芋はもともと寒い地域の植物のため、熱帯地域での栽培は不向きで、年間平均温度が17度を下回る地域での栽培に適しています。つまり日本国内ほとんどの地域で生息が可能です。また、危険外来種に指定されるほど強い生命力を持っており、日本各地で野生化した菊芋が生態系に影響を与えていると言われています。あまり一般的に知られていない菊芋ですが、国内では健康食品として急激に注目されているほか、ヨーロッパでは冬場の栄養補給目的でとられている優秀な食材です。
菊芋のサプリメント
健康意識の高い方を中心に人気急上昇している菊芋ですが、大きなデメリットがあります。それは収穫時期が限られていて1年を通して食べるのが難しい点です。せっかく菊芋のメリットを期待していても日ごろからとれなければあまり意味がありません。そこでサプリメントの出番です。サプリメントであればいつどこでも菊芋をとることができるため、とてもお手軽。イヌリンを食事の前にとると、食後血糖値の上昇を穏やかにできるので、主に食前や前菜で菊芋を食べたいところですが、生の菊芋を調理するのはとても大変ですし、毎食前に準備しておくのは骨が折れます。サプリメントならさっと飲めてしまうので、菊芋のメリットを十分実感できるでしょう。
ただ、菊芋のサプリメントならなんでもいいわけではありません。産地や農薬の使用量、含まれている菊芋の量などを気にしたり、粉末かドリンクなのか、タブレットタイプなのかなど形状もチェックする必要があるでしょう。また、サプリメントは加工食品なので添加物がどれくらい入っているかも重要です。一概に菊芋のサプリメントといってもたくさんの種類があるので、菊芋ブックでは菊芋を使ったサプリメントの選び方についてもご紹介していきます。