管理栄養士が教える糖尿病の方におすすめの食材はコレ!レシピもご紹介

糖尿病の食事療法はつらい?

糖尿病の方向け食事療法

糖尿病の食事と聞くとどのようなものを思い浮かべるでしょうか?味気のない食事、糖質制限の食事、野菜ばかりの食事…とネガティブなイメージを描く人が多いかもしれません。

もちろん、糖尿病の改善、悪化予防のためには、食事療法は必要不可欠です。しかし、糖尿病の方におすすめの食事はネガティブなものばかりではなく、工夫次第でおいしく満足感のある食事となるのです。

今回は糖尿病の方におすすめの食材やレシピについてご紹介していきたいと思います。

糖尿病の方が控えるべき食材

高カロリーな甘いもの

糖尿病に方が控えるべき食材はご存じの方が多いと思いますが、甘いお菓子や嗜好飲料など、糖分(砂糖)が多く入っている食材です。これらは血糖値を急激に上昇させるため、すい臓に負担がかかり糖尿病悪化の原因となりかねます。

ほかにも、糖尿病の3大合併症を引き起こす原因となりかねる食材があります。食塩、油などです。食塩の多く入った漬物や汁物、加工食品や、油の多く入ったスナック菓子や揚げ物などは、糖尿病の方が控えるべき食材といえます。

糖尿病の方におすすめの食材

では糖尿病の方がとるべきおすすめの食材は何でしょうか?糖尿病の悪化をふせぐためには食物繊維をしっかりと摂る必要があります。食物繊維をしっかりと摂ることで、血糖値の上昇を穏やかにしてくれますので、すい臓への負担を軽減することができます。

フルーツ

食物繊維の豊富な食材と言えば、野菜、キノコ、海藻、玄米、豆類、果物などがあげられます。毎食の食事に必ず、野菜やきのこ、海藻や豆を使った料理を摂るように心がけたり、主食を白米から玄米に変えたり、パンを食べるときは胚芽やライ麦のパンを食べるように心がけたりすると、食物繊維をしっかりと摂ることができます。そして、どうしても間食がしたいときには、控えるべき食材のスナック菓子や甘い和菓子や洋菓子を避け適量の果物にすることで、食物繊維をしっかりと摂ることができます。ただし、果物の摂りすぎは糖分の過剰摂取につながります。適量の果物とは、1日にバナナなら1本、りんごなら1/2個、みかんならMサイズ2個程度です。適量を守り、うまく血糖値をコントロールして糖尿病の悪化を防ぎましょう。

おすすめ食材ナンバーワンの菊芋

菊芋

糖尿病の方がとるべき食物繊維がたっぷりと摂れるおすすめ食材のナンバーワンは「菊芋」です。菊芋とは生姜のような見た目の食材で、主成分はイヌリンという成分です。このイヌリンという成分は食物繊維の一種で人の体では消化できません。消化されないので血糖値にも影響せず安心して食べることができます。さらに、血糖値を下げるホルモンであるインスリンは、イヌリンのような水溶性食物繊維が身体に入った時によく分泌されます。ですので、菊芋を食べると水溶性食物繊維をたくさん摂取することができ、インスリンの分泌を促し糖尿病の改善や予防、悪化予防に効果が期待できると言えそうです。

菊芋はどんな味?

菊芋は食べたことのない方が多いかもしれませんが、どんな味がするのでしょうか?生姜のような見た目ですが、色は白く味はれんこんに似ています。香りは土くさい臭いがしますので、ごぼうに近いでしょうか。サクサクとした触感で生でも食べることができます。

収穫時期は11~12月ですので、数は少ないですがその時期であれば生の菊芋を手に入れることも可能です。しかし、糖尿病への効果を期待するのであれば、期間限定ではなくサプリメントなどで手軽に年中摂るとより効果的だといえそうです。

菊芋のおすすめレシピをご紹介

 

菊芋のきんぴら

菊芋のきんぴら

 

菊芋とお好きな野菜(人参、ピーマン、インゲンなど)とちくわをフライパンで炒め、火が通ったら砂糖と醤油で味付けしすれば完成です。炒めるだけで簡単にできるので忙しい時の一品としておすすめです。

菊芋ピクルス

菊芋のピクルス

生の菊芋(150g)を適当な大きさに切り、ピクルス液(酢50㏄、砂糖5g、塩少々、ローレル1枚)に一晩漬けたらできあがりです。常備菜としておすすめな一品です。作り置きし忙しい朝に食べると朝からしっかりと食物繊維を摂取することができます。

まとめ

今回は糖尿病の方におすすめの食材についてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?食物繊維を摂ることの大切さがおわかりいただけたでしょうか?

忙しい毎日の中で、野菜料理を作り、毎食食べるのはなかなか難しいかもしれません。そんな時は手軽に栄養を補うことのできるサプリメントも取り入れ、むりのない食事療法を続けていってくださいね。