生活の習慣からくる病は、おしなべて初期はあまり自覚症状がなく、日常生活にも支障のないことが多いものです。特に「高血圧」「糖尿病」「脂質異常症」「肥満」は「サイレントキラー」と呼ばれている怖い病気。無自覚のまま悪化をたどり、気づいたときはかなり進行しているケースも珍しくありません。
怖い糖尿病の三大合併症
なかでもに現代社会と切っても切れない関係にある肥満は、かなりやっかいなもの。欧米化した高カロリー食に過食といった食生活や、エスカレーターにデスクワークという歩くことが減った慢性的な運動不足は、簡単にカロリーオーバーを招きます。そして肥満の程度が高くなればなるほど、さまざまな生活習慣病が起こります。
糖尿病も肥満を抜きには語れない病気です。体内に余分な脂肪がたまった肥満状態では、インスリンの必要性が増すために膵臓などがフル回転で働き、体にとっては異常事態の肥満処理にあたります。その状態が長く続くと、血糖処理にあたっていた無理が重なり、糖尿病を発症することになります。最近は明らかに肥満が原因で糖尿病を発症する、「肥満糖尿病」と呼ばれる人が増えてきています。
そしてここからが、さらに怖い話になります。糖尿病を発症しても適切な対応をせず肥満のままでいると、糖尿病の症状はどんどん悪くなっていき合併症と呼ばれる病気を引き起こします。糖尿病には、三大合併症と呼ばれる「網膜症」「腎症」「神経障害」があります。
いずれも高血糖が引き金になっているのですが、眼の網膜にある細い毛感が蝕まれる「糖尿病網膜症」は、ひどくなると失明に至ります。「糖尿病腎症」は腎臓の血管が蝕まれたことにより、腎臓の機能が失われて最終的には人工透析治療が必要になります。「糖尿病神経障害」になると手足の神経に異常を来し、足の先や裏、手の指などの感覚がにぶくなります。また皮膚の知覚が低下するとケガに気づかず壊疽を起こし、切断せざるを得なくなります。
日々の生活習慣で糖尿病は改善できる
そうは言っても糖尿病を改善するのは、なかなかやっかいです。なぜなら血糖値をコントロールするため、厳しい食事療法が必要になって来るからです。好きなものを我慢して、ご飯やお菓子などの糖質を制限して、脂肪の摂取もできるだけ抑えて、適度な運動を心がけて……と、日々の自己管理は正直なところ大変です。
簡単に言えば生活習慣を見直して改善し、それを守って生活するということになるのですが、それが難しいのも事実。実際、食事療法などのストレスから、何もかも投げ出してしまい、症状が一気に悪くなる人もいるほどです。
血糖値コントロールの心強い味方「イヌリン」
だからこそ手軽に血糖値をコントロールできるものが重要になってきます。食事や運動などの日常の生活に気をつけながら、血糖値を抑えてくれるものを適宜取り入れることがストレスを軽減してくれます。それには菊芋の天然のイヌリンは心強い味方。イヌリンを賢く取り入れつつ、健やかに日々暮らせることを心がけてください。
※肥満かどうかはBMI値で知ることができます。
体重(㎏)÷身長(m)÷身長(m)で計算します。この数値が25以上を越えると肥満。