糖尿病が悪化すると合併症を起こしたり、食事も制限されるため外食もままならなくなったりと、日常生活に支障をきたしてしまいます。
糖尿病合併症について
糖尿病の合併症は様々です。ここでは、そのいくつかを紹介いたします。
糖尿病網膜症
眼球の奥の方にある網膜という組織が障害を受け、視力が低下する合併症です。
初期段階での自覚症状はほとんどありません。症状が進むと目がかすみ、視力が低下し、飛蚊症などの症状が出ます。悪化すると失明に至ることもあります。
糖尿病腎症
腎臓には血液中の老廃物をろ過する機能が低下する合併症です。
初期段階では自覚症状はなく、尿検査でも分からないことがほとんどです。次第にタンパク尿が出るようになったり、尿が出にくくなったりします。症状が進むと尿毒症になってしまうので人工透析が必要となります。
糖尿病神経障害
痛みや触覚を感じる感覚神経、手足を動かす運動神経、内臓など自分の意識しない部分を調整する自律神経、これらの末梢神経の機能が低下する合併症です。
初期段階では神経線維が壊れるため、ピリピリと痺れたり痛みを感じます。左右対称に症状が出ることが多く、この段階で適切に治療をすることがとても大切になります。症状が進むと神経線維がより壊れ、何も感じなくなってしまいます。
これらの網膜症、腎症、神経障害は、糖尿病の三大合併症と呼ばれています。
動脈硬化性の病気
脳梗塞、脳出血、狭心症、心筋梗塞など
高血糖による免疫低下
インフルエンザ、結核等、感染症にかかりやすくなる。
その他
高血圧、脂質異常症、歯周病、骨粗しょう症等
糖尿病は早期発見が大事
糖尿病は症状が進むと改善しにくい病気です。そのため、早期に発見し早期に治療をすることが大切となってきます。
ですが、残念な事に糖尿病の初期症状は全く無いことが多く、ゆっくりと症状が出てきます。そのため、とても気づきにくい病気なのです。ですから、初期のシグナルを見逃さないようにすることが大切です。
急に太ってしまったり、肌が乾燥して痒かったり、喉が渇いたり、頻尿になったりと、糖尿病の初期と呼ばれる症状がある場合、血液検査や尿検査をしてもらいましょう。
まずは糖尿病にならない生活を
糖尿病になってしまうと、治療が大変です。まずは糖尿病にならない生活を心がけることが大切です。
夜はきちんと眠れていますか?
不規則、眠りが浅い、眠っているはずなのに体が疲れているという方は、睡眠時無呼吸症候群の場合もあります。よく眠れない場合は、病院を受診してみたほうがいいかもしれません。
夜きちんと眠れるだけでも糖尿病のリスクが下がります。
体は動かしていますか?
デスクワークや車移動が多い、という方は意識的に歩く歩数を増やしてみましょう。運動不足は糖尿病予備軍への第一歩です。
清涼飲料水ばかり飲んでいませんか?
お水は味がないからとジュースや果汁ばかり飲んだりはしていませんか?
甘いものばかり飲んでいるとあっという間に糖尿病予備軍です。お水を飲むように心がけましょう。1日1.5Lのお水を飲むと血液中の血糖濃度を下げ、血液の循環を良くしてくれます。
食事は適当になっていませんか?
体に良くないと分かっていながらも、ついついやってしまう暴飲暴食や偏った食事。仕事が忙しくて食べる時間が不規則になってしまう方など、糖尿病になりやすくなってしまいます。
腹八分目やバランスのとれた食事を3食きちっとした時間にとれるようにするのは、誰でもない自分のためです。出来ていないという方は、改善を頑張りましょう。
血糖値を上げないように、食事の30分前に菊芋のサプリメントを飲むのも糖尿病の予防に効果がありますので試してみましょう。