「転んで手をついただけで腕を骨折してしまった。」
「ちょっとぶつけただけなのに骨が折れていた。」
なんて話を身近で聞いた事ないでしょうか?ちょこっとした事でポキっと骨が折れてしまう。このような骨折はもしかしたら骨粗しょう症が原因かもしれません。
骨粗しょう症とは?
骨粗しょう症とは、骨からカルシウムが溶け出して骨がスカスカになり骨折しやすい状態のことです。
骨粗しょう症は特に閉経後の女性や糖尿病の患者がなりやすいとされています。
閉経後の女性がなりやすい理由は?
女性は閉経してしまうと、エストロゲンが減少してしまいます。このエストロゲンは、またの名を卵胞ホルモンといい、女性ホルモンと呼べば親しみがあるかもしれません。
このエストロゲンは女性らしい体を保つだけでなく、骨が新陳代謝をする中で骨の吸収速度を緩やかにしてカルシウムが溶け出すのを抑える働きをするのです。
よってエストロゲンが減少してしまうとカルシウムが溶け出してしまい、何もしないでいると骨はスカスカになってしまうのです。
糖尿病が原因の理由は?
骨の強さというのは骨密度だけでなく、骨の質も大切です。実はこの骨の質にはコラーゲンが大きく関わっています。
骨の中でコラーゲンの役割は建物においての骨組みにあたる基礎の部分を担っています。この基礎部分が劣化してしまうと、モロモロと崩れてしまうことは想像するのは簡単だと思います。モロモロと崩れた骨組みの間からはカルシウムやマグネシウム、リンといった骨の形成に必要なミネラルが抜け出てしまうのです。
ではなぜ、コラーゲンが劣化してしまうのか?
それは骨の糖化が原因だといわれています。糖は骨を繋ぐコラーゲンの老化を早めてしまうのです。
この事により血糖値の高い糖尿病患者は骨粗しょう症になりやすいとされているのです。
菊芋にはミネラルが豊富に含まれている
菊芋にはナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄と体を作るためのミネラルも含まれています。
この中で特に重要なのがカルシウムとマグネシウムです。
カルシウムが骨を作るのに必要なことは言うまでもありませんが、カルシウムが骨に形成されるために必要不可欠なマグネシウムが含まれています。カルシウムはカルシウムだけ沢山とってもマグネシウムがないと骨になれないのです。また骨や歯の形成に必要不可欠なリンも揃っています。
菊芋の摂取は骨粗しょう症予防に繋がる
菊芋の持つイヌリンは、血糖値の上昇を抑え、骨の糖化を防いでくれるほか、腸の中でフラクトオリゴ糖に変わり善玉菌の餌になります。このオリゴ糖は骨の形成に必要なミネラルの吸収を高める事が分かっています。
骨を作るミネラルがあり、骨の糖化を防げる菊芋は骨粗しょう症を予防する食物として、とても優秀な食材だと言えるのです。
バランスの良い食事とともに、菊芋を取り入れましょう。