菊芋は天然のインスリン!そもそもインスリンって?

  • 2019年8月20日
  • 2019年9月18日
  • 健康

天然のインスリン

現在、日本をはじめとするアジア諸国で糖尿病を患う人が急速に増え大きな問題となっています。その原因の一番は食生活の欧米化にあると言われています。高カロリーな欧米食は内臓脂肪型肥満の引き金となり、肥満は糖尿病の温床となります。欧米人に比べ軽度の肥満でも糖尿病を発症しやすいアジア人は、そのぶん糖尿病のリスクが高まってしまうのです。

 

そもそもインスリンってどんなもの?

 

糖尿病の重要事項は血糖値とインスリンのコントロールです。そもそも「糖質」「血糖値」は、クルマで言う「ガソリン」と「ガソリン量」のこと。クルマがガソリンを燃料にして動くように、人の体はごはんやパンやお菓子などの糖分に含まれるブドウ糖をエネルギーとして、脳や筋肉や内臓を動かしています。

血液中のブドウ糖は「血糖」と呼ばれ、血糖の量はさまざまな原因によって変動します。当然ながらもっとも増加するのは食事後で、食後1~2時間をピークに減っていきます。その変動する血糖を常に一定の基準値に保ってくれてるのが「インスリン」なのです。

インスリンは膵臓で作られるホルモンの一種です。膵臓は血糖の量が増える(血糖値が上がる)と素早く反応してインスリンを分泌し、まず全身の臓器に血糖を取り込む手助けをします。そのあとインスリンは血液中における血糖を一定量に保つよう調整します。ところがそのインスリンの働きに何らかのトラブルが起き、血糖が一定の量を超えて高く(高血糖)なった状態が糖尿病なのです。

 

イヌリンで血糖と中性脂肪を抑制

血糖値

糖尿病の治療は高血糖状態の改善で、それには食事療法や運動療法がもっとも重要になってきます。投薬治療が行われる場合は、不足したインスリンを補充したり、膵臓からのインスリン分泌を促進するような薬剤を使用することになります。

そこで注目されるようになったのが「天然のインスリン」と呼ばれる「イヌリン」です。植物によって作られる天然の多糖類であるイヌリンは、食事の糖質の吸収を抑え、体のなかで中性脂肪が過剰に作られることを抑制してくれます。なぜなら水溶性の食物繊維であるイヌリンは腸で吸収されにくい性質があるためです。胃の中でゼリー状になったイヌリンに包まれた糖は腸内で吸収されず排出されますが、イヌリンに包まれていない糖は腸で吸収されて血液に溶け込み、肝臓で中性脂肪の原料となるからです。

ちなみにイヌリンが多く含まれるものにニンニク(100gあたり12.5g)、ゴボウ(同5.4g)、タマネギ(同4.3g)、アスパラガス(同2.5g)がありますが、食物のなかでは菊芋が最も含有率が多く100gあたり18g含まれていると言われています。

 

イヌリン豊富な菊芋はサプリで摂るのが効果的

サプリメント

見た目は生姜、匂いはゴボウ、食感はレンコンに似ている菊芋は、味に強い主張があるわけではないので様々な料理に使うことができます。ただし生の菊芋が手に入るのは11月から3月くらいまで。それもスーパーなどの生鮮食品売り場に並ぶことはまずありません。季節の野菜として味わうのならそれでもいいですが、血糖値への効果を期待するなら1日に10gほど摂ると良いと考えられていますので、通年入手できないと困ったことになります。

そういったことを考え合わせると、イヌリンを目的とする場合は菊芋をサプリメントで摂るのが一番効率的です。季節に関係なく、自分のタイミングで継続的に摂ることができます。糖尿病をはじめ生活習慣病で生活の質が著しく悪くなる前に、自分に合った天然のインスリンである菊芋サプリをとり入れて健康的に過ごしてください。