ヨガをやってみたけれど、どのポーズも体が硬くて辛い。痛くて続かない。それは筋膜が萎縮したり、癒着しているせいです。ヨガを行う前に、癒着したり萎縮している筋膜を剥がしてあげましょう。
筋膜って何?
筋膜とは、臓器は臓器として、筋肉は筋肉として薄い膜で包み込み、体内組織の仕切りの役割をしたり臓器同士が擦れ合った時に摩擦で傷つかないようにする役割があります。筋肉も筋繊維一つ一つが筋膜に覆われ、また、まとまった筋繊維も更にひとかたまりとして筋膜に覆われています。これらの筋膜は筋繊維の動きを支えたり力の伝達を行います。
筋膜は、とても柔らかく同じ姿勢を続けたり、体の癖、運動不足などにより、簡単に癒着したり萎縮したりしてしまいます。これが凝りの原因です。
今回ご紹介するのは、この筋膜の萎縮や癒着を引き剥がす「筋膜リリース」の方法です。
筋膜リリースのメリット
血液の循環が戻り、代謝がアップし、老廃物を排出しやすくしてくれるので痩せやすくなります。体のバランスが正常に戻るので、パフォーマンス向上にもつながり、体の柔軟性も上がり、今までしんどかった動作も障害なく出来るようになることもあります。凝りによる痛みが改善されるので、凝りからくる腰痛や肩こりも改善します。
筋膜リリースを行えない人
・具合の悪い方
・骨粗相症の方
・糖尿病の方
・高血圧の方
・静脈瘤のある方
・妊娠中の方
・抗凝固法を行なっている方
以上の方は筋膜リリースを行わないようにしましょう。
どれだけ硬いかチェックしてみよう。
肩ストレッチのこのポーズ。肩や肩甲骨が硬いとなかなかポーズが取れません。
どっちも手を組めない。右だけできる。指だけつく、両方できるけど苦しい。色々と個人差があると思います。
筋膜を剥がそう!
用意するのはテニスボールを2つと靴下1枚です。テニスボールの上に体を乗せるので、ボールが割れないか心配だという方は、「スポーツをしてない人でもちょっと知ってる」程度のブランドのテニスボールを用意すると良いでしょう。ちょっとやそっとじゃ割れません。
筋膜リリースの注意点
気持ちが良いからといって、何分も同じ場所にテニスボールを置かないこと。1箇所につき1〜2分でやめましょう。
首
首の筋膜リリースは、スマホ首やストレートネックに有効です。
背中
肩甲骨周りを柔らかくすることで、燃焼しやすくなる細胞が活性化し、痩せやすくなります。固まりやすい場所ですが、是非柔らかく保ちましょう。
痛くて我慢できない!という方は、テニスボールと背中の間に、畳んだブランケットやバスタオルを挟んで行いましょう。それでも無理!という方は、無理のない範囲で行なってください。あくまでもイタ気持ちいい、という範囲内で行うことです。
もう一度チェックをしてみよう
筋膜リリースを終えたら、もう一度背中の後ろで手を組んでみましょう。始める前よりも少し柔らかくなっているはずです。
柔軟さはダイエットへの近道!
体が硬いと運動をしても痩せにくく、怪我に繋がることもあります。せっかく菊芋サプリを飲んでいても、とても勿体無い状況です。
ヨガを行う前に筋膜リリースを行うと、よりヨガのポーズが取りやすくなり大変オススメです。ヨガを行わなくても、テニスボールで背中をゴリゴリするだけでも行なってみましょう。継続することで、代謝が上がり、体も軽くなるので、ちょっと運動をしてみようかな?と気持ちも変わってくるはずです。